443 春乃
Haruno

今回撮影させていただいたのは春乃さん。岩手から上京してきて1年になる22歳です。
「ぶ厚い眼鏡を小さいころからかけていて、いつも教室の端っこで本を読んでいるような女の子だったんです」
そう話す彼女。東京に出てきてからはパン屋さん巡りが趣味になったんだとか。
「岩手にはない、ちょっと変わった素材を使ったパン屋さんが多くてその魅力にハマっちゃいました(笑)。
お休みの日はいろんな駅のパン屋さん巡りをして過ごしています。
これからの季節、あったかくなるのでまだ慣れない土地をたくさんお散歩したいな」
たまに落ちてくる-18.5Dの眼鏡を直しながらほんわかとした笑顔で楽しそうにそう話す彼女。
当サイトにご出演いただけたのはその岩手時代、つまり学生時代のモヤモヤを払拭したい、という思いがあったからだと言います。

「私、こんな眼鏡だし運動神経もすごく悪くって。なんとなく自分が普通の人よりもダメなんだな、ってずっと思ってました。
特に嫌だったのは学校でやる視力検査と体育の授業です。
普通の子って通信簿を親に見せるのが嫌だった、とかあるあるでよく話しますよね？
私の場合は健康診断の結果を親に見せるのがすごく嫌でした。
視力が落ちて新しい眼鏡を作らないといけなくなっても、すごく田舎に住んでいたので眼鏡屋さんのある町まで行くのも車で一日がかりでした。視力が落ちるたびにまた親に迷惑かけちゃう、って申し訳なくて…。
自分の眼鏡がぶ厚くなるよりも親に迷惑をかけちゃうことが嫌だったんです」

そう話す春乃さん。

「今でも夢に見ます(笑)。でもうちの親は『春乃の目の代わりだからいいんだよ』って。それがまたかわいそうで…。
だから昔から眼鏡が合わなくなってきたり、眼鏡のデザインをバカにされても親には言えませんでした。
…今日はそんな時代にかけていたダサい眼鏡も一つ持ってきています。これ、お話したように私にとってあんまりいい思い出はないんですが、撮影で撮ってもらうことで一歩踏み出せる気がして。」

…彼女の眼鏡の度数は-18.5D。
幼少期から眼鏡のお世話になってきた彼女のエピソードはどれも素晴らしいものでした。
また、今作では春乃さんが用意してくれた制服姿での場面も多く撮影させていただきました。

「さっきもお話したように、すごく地味な学生時代だったので当時の写真ってほぼなくて。
だからちゃんと笑顔の映像を残したいなって思ったんです。
ぎ、ぎりぎりまだ制服着ても大丈夫な年齢かな、って思ったのもあります(笑)。
今回の撮影を通して私の岩手時代のなんだかモヤモヤした思いは随分楽になったように思います。
ご覧になっていただける方にとっても楽しんでいただけるように頑張りました。よろしくお願いします！」

春乃さんの眼鏡に対する思いの強さに比例するかのように収録時間はなんと83分。映画か(笑)。
昔の眼鏡を用意していただいたり、制服も持ってきていただいたりと緊張しているわりにとっても協力的な春乃さん(笑)でしたのでこちらもその魅力を余す所なく収録しました。
終盤では視力検査と眼鏡探しも復活させ、他測定用の眼鏡の使用や読書シーンなど人気の場面は全て網羅したまさに決定版。
個人的には休憩中に買ってきたパンをもふもふと食べている仕草がかわいすぎたので思わずカメラを回した時の素の表情なんかも素敵だと思います(笑)。

「私、どうしても黒めのお洋服を選びがちなんですが、今日は制服の他にもちょっと明るめのワンピースも着ています。
似合ってるって言われて嬉しかった！
最後の眼鏡探しは最初、ちょっとびっくりしたけど眼鏡の大事さをより知ったと思いますし、視力検査も高校生の時にみんなの前で『見えません』って言うあの恥ずかしさを思い出しました。見えません、って言うのってちょっと悔しいんです(笑)。
…今、私の矯正視力は0.6くらいみたいなんですがこれからも眼鏡と一緒に私らしく過ごしていけたらいいな、って思います」

私服のちょっと大人っぽい春乃さんも素敵でしたし、おさげ髪の制服姿の彼女もかわいく、僕にとっても楽しい撮影となり、いい作品が誕生しました。
おすすめです！

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