MuseStyle待望の最新作は脊損の女の子を撮影させていただきました。
最初に書いておくと今作は観たい事、聞きたい事、モデルさんにしてほしい事、その全てを妥協なく撮影することができ2024年時点での最高傑作と言ってもいい素晴らしい出来になっています。

毎回のことながらこのような作品を作れたのはモデルさんのご理解とご協力があってのこと。
特に今作はトイレ問題など非常にセンシティブな部分にクローズアップした場面も多かったため、そのような部分も誠実にお話いただけたモデルさんに最大限の感謝です。本当に、本当にありがとうございます！

そんな今作。ご出演いただいたのはひなさん。現在26歳の笑顔がとってもかわいい女性です。
彼女は2年前の3月に電車の事故に遭い、胸髄の12番と腰髄の1番を損傷。
腰から下がほぼ動かせない状態になりました。
現在は車椅子での移動がメインですが短下肢装具とロフストランドクラッチを使い極短時間なら立つこともできるんだそうです。

「事故の前後はほとんど記憶がないんです。
事故後すぐに緊急手術をしたみたいなんですがこれも覚えてなくて…。
『今から手術をしますよ！』っていう看護師さんの声をなんとなく覚えてるくらいかな。
…その後少しして救命救急病棟に移りました。
ここでは強い痛み止めのお薬を点滴されてリハビリとして車椅子に乗せられたりしていましたね。
最初は車椅子に座る事すら痛みですごく辛かったです。ひたすら早く横になりたい！って思いながら頑張っていました(笑)」

車椅子の生活になって2年。
現在のひなさんが最も苦労していることは「トイレ関係」なんだとか。
本編ではその点に関しても詳細にお話を伺っています。

「今は尿道に管を入れておしっこを出しています。今日みたいに外出する時や寝る時は管の先にバルーンという袋を付けてそこに貯めているんです。
私は前のほうの感覚はちょっとだけ残っているんですがお尻のほうの感覚は全くないので、おしっこじゃないほう(笑)のほうがもっと大変です。この体になって最初のころはどうしてもオムツに抵抗があって普通のショーツを履いていたこともあったんですが汚してしまうことも多く、もう履けないな～、って思っています。
だから今は常にオムツを履いています。
…自分の意思とは関係なく脚が開いてしまったり今話したようにトイレ関係で苦労したりとやっかいなことも多いですが今回の撮影はとっても楽しかったです！
以前少しだけモデルをしていたこともあり、ランウェイを歩いたりもしていたので久々に撮られる感覚を思い出して懐かしくなっちゃった。恥ずかしい場面も多かったけど、いい作品になっていると思います。楽しんでもらえたらうれしいな。よろしくお願いします！」

本編の収録時間はMuseStyle史上最長の86分！
この長尺の中に車椅子からベッド・床への移動や短下肢装具の着脱、トイレ関連の様々な場面、インタビューやイメージ映像などなど全てを詰め込みました。
ひなさん、見た目が非常にかわいらしいのはもちろんのこと、声もとても魅力的で説明も分かりやすいです。
今まで慣れ親しんだ身体の一部が動かなくなる、その恐怖や不安は相当なものだと思います。
そんな中でも笑顔を絶やさず撮影の意図をご理解いただき撮らせていただけたこと、重ね重ねありがたいことです。
また、後半では少しセクシーな場面もありこちらの満足度も非常に高いです。
…当面の目標は今作を越える作品を撮ること、そう思わせてくれるほどの一作が誕生しました。
おすすめです！！！